チェロ・アンサンブル番外編

9月13日に開催するマンション住民のためのミニ・コンサートのリハーサル(1回目)を公民館の部屋を借りて行った。7月・8月は夏休みでコンサートは休止。3か月ぶりの練習となる。今回は5名が出るので、チェロ4重奏曲を5曲選んだ。

ショパンノクターン
オッフェンバックギャロップ
エルガー「ニムロッド」
「海(松原遠く)」
「風の名前を教えて」  

今日は初合わせ。5名で4重奏。ひとり余るから私はエルガーで1番を弾く以外は指揮をすることにした。

ショパンピアノ曲からの編曲。ピアニストならパラパラっと弾いてしまう16分音符が混み合う箇所をチェロで流暢に弾くのは大変である。1番と2番に重点的に(3番にもちょっとだけ)厄介な16分音符のかたまりが出てくる。音符が五線譜上でひしめき合うのを見ると、気分的に焦って前のめりになりがちである。むしろゆるゆるとおおらかに弾くようお願いした。また、リタルダンドフェルマータ、ルバートの指定があるところで、どの程度テンポを揺らすかについても検討した。アマチュアは表情の付け方が遠慮気味で、浅く平板な演奏になりがちである。コテコテに弾くつもりぐらいで丁度いいと思う。

オッフェンバックは運動会の音楽(天国と地獄)としておなじみのメロディが出てくる。リズムの刻みは単純な曲だから、スピード感さえ出れば問題ない。一方、エルガーは私が想定した以上に遅いテンポを希望するメンバーがいたので、かなり重々しい雰囲気の演奏になった。今後、デリケートな抑揚の変化を付けてゆけば、遅いだけの1本調子にならずに済むだろう。本番までリハーサルはあと2回。皆さん、合奏は慣れているから、どの曲も比較的スムーズに通ったが、細部の詰めはこれから。



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