ヴァイオリン教室#31

今日はいつものI先生ではなくO先生の指導だった。モスクワ留学経験があるO先生のレッスンは、話の内容に新しい知見が多くて「へぇ〜っ」と思うことが多い。テキストに使っている1969年に初版が出た「新しいバイオリン教本」は、47年間に内容が更新された形跡はない。スズキや篠崎も似たようなものだろう。子供相手の弦楽器の教育メソードは随分と保守的に見える。一方、レイトスターターの大人のための独習用教材はいろいろ出ている。目移りするくらいの種類があるけど、本を読んで、ちゃんと弾けるようになるわけではない。

この教室には私を含めてバイオリン経験者が4人参加している。皆さん、アマオケでバイオリンやビオラを弾いているらしい。たぶん自分のテクニックを見直すために来ているのだろう。私も以前に習った教本と同じ本を使うというので、最近の教育方法はどうなっているのかを知りたくて参加を決めた。結果は、先生が入れ替わっただけで、教えている内容は40年前と全く同じだった。

レッスンは第1巻58番ト長調の練習から開始。ロングトーンをフォルテとピアノで弾かされた。ピアノでロングトーンをきれいに弾くのは難しい。弓がプルプル震えたりして。続いて55番「雨だれ」、56番「子供とこぶた」をやった。2曲とも簡単な重音が出てくる(片方は開放弦)。最初は単音でさらい、次に重音に移行した。O先生のレッスンはタンタンと進む。効率を考えているのだろう。同じことを何度も繰り返さない。毎度、弾けてる人は弾けてるし、そうでない人はそうでないが、全体的にはスムーズに流れていた。

今日は新規の見学者(70歳過ぎのおばちゃん)が来て練習に参加していた。楽器もお持ちで、ずぶの初心者ではない様子。チェロ教室では2年半遅れでの入会者を認めたから、10ヶ月の遅れは全然大丈夫だろう。後で聞いた話では、かなり昔に開催された同じ主催者によるバイオリン教室に参加していた生徒さんのリベンジらしい。


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