山口県萩に行ってきた

仕事で山口県の萩まで行ってきた。過去2回訪れたことがある街である。今回は飛行機は使わず新幹線を利用した。新大阪を過ぎると車内は空席が目立つようになり、岡山、広島とどんどん空席が増え、新山口駅に着いた頃はガラガラだった。車窓からの景色で印象に残ったのは、関ヶ原のあたりの山桜と新装なった姫路城の白く輝く姿。駅近辺にマンションが林立してきているためか、以前よりお城が埋没気味に感じられたのは残念。

萩はいつ訪れても閑静な街である。人口は5万人スレスレと聞いた。市内は建物の高さ制限があり3階までしか建築出来ない。それでマンションなどがなく、武家屋敷が残る江戸時代以来の平明な雰囲気が保たれている。車の通行量、歩行者の姿、共に少なく、雑音、騒音が聞こえないので日中でもシーンと静まり返っている。希少価値がある静けさ。それだけでもまた行きたくなる魅力に感じる。

ビジネスホテルでよいと言ったのだが、先方が予約してくれた宿は大正14年創業の旅館だった。萩で一番いい宿らしい。平成になって建て替えたそうで建物はまだ新しい。和風の佇まいのレトロな味を売りにした部屋は、引き戸に続く4畳ぐらいの前室、10畳の座敷、6畳の寝室(畳の上にベッドが置いてあった)にバス・トイレがある。独りで泊まるには広すぎて落ち着かないくらい。落ち着かない理由は、私が普段、畳部屋と縁のない暮らしをしていることもある。座布団座りは苦手で居場所がない感じ(座椅子に3枚重ねで座ったが、椅子があるホテルの方が好き)。天然温泉もある立派な宿とはいえ、膝の調子が悪い人には畳部屋は適さない場合もあるだろう。白人の観光客が数組泊まっていたけど、どこでも見かける中国人はいなかった。地元の人に聞いたらほとんど来ないらしい。爆買いするものがないからか。

萩は市内の民家の庭先に夏みかんがたくさん植えられている。温暖な土地なのだろう。夏みかんの砂糖漬けが名産品になっていて、くどくないやさしい甘さが好印象。いつも立ち寄る製造元に連れて行ってもらい、いくつか買った。昔から変わらないパッケージの図案も気に入っている。


 



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