ヴァイオリン教室#63
先生2名による指導の日だった。「新しいバイオリン教本第2巻」の5番「ト長調の音階練習」から始まった。八分音符を正確に、均一の音量と正確なテンポを維持して、滑らかに弾くのが難しい人が結構いるようだ。これが出来ないと、曲の途中に八分音符が出てくる時にフォルムが崩れる。メロディを歌う場合は、音階練習のような機械的に等しい音量でべた弾きするのがいつも正しいとは限らないが、出来るけどやらないのと、出来ないでやるのでは大違い。
続いて9番「テレマンのメヌエット」をピアノ伴奏付で演奏した。スタッカート、アクセント、テヌートの弾き方の相違を復習した。移弦の際に不要なアクセントを付けない滑らかなボーイングについても注意があった。この曲は今日で終了。
休憩後は鈴木教本第1巻のバッハ「メヌエット3番」を復習した。この曲も細かいところを注意深く見てゆくと、いろいろ落とし穴が隠されている。正確にはバッハじゃなくペッツォールトとかいう人が作曲した鍵盤楽器のための曲で、チェンバロとかクラヴィコードで弾くと可愛らしい風情が出てくる。
譜面にはアレグレットの指定がある。そのテンポで弾くと小気味よいけど、今日の練習ではアンダンテよりさらに遅いもっさりしたテンポが指定された。テンポ感が大幅にずれると間延びしてくるから、かえって弾きにくい。
今日はピッチが頻繁に狂うので参った。天井に仕込まれたエアコン吹き出し口の真下にいたため。弦(オリーブ)は上ずるし、弓の毛もパンパンになってしまった。