弦楽合奏#21

演奏依頼を受けて近隣の幼稚園で演奏会をやった。10時半~11時半まで1時間。ファースト4名、セカンド5名、ビオラ1名、チェロ1名、コントラバス1名が参加。

 

規模の大きな幼稚園で体育館もあり、演奏会はそこで開催した。演奏メンバーの中に卒園生がいると聞いたから、相当に歴史が古い幼稚園なのだろう。床に園児130名ぐらいが整列して座り、お行儀よく聞いてくれた。ご挨拶も揃って出来ていたし、集団行動の規律がよく守られているので感心。途中で園児全員にマラカス(ペットボトルにプラスティックの粒をつめた子供らの作り品)が配布され、曲に合わせてチャカチャカしたり、手拍子したり、歌い出したりとノリがいい聴衆だった。退屈な演奏をすると子供は騒ぎだすので気が抜けないと事前に聞いていたから一安心。演目は・・・

 

となりのトトロ

いぬのおまわりさん

七つの子

It's A Small World

おもちゃのチャチャチャ

サンサンたいそう

さんぽ

 

アンコール「天国と地獄」

 

演奏終了後に子供用バイオリンで音を出す体験コーナーを設けた。弦楽器工房を営んでいる合奏メンバーの方が用意した分数楽器(3歳~5歳児用だから16分の1とか8分の1)9本を、メンバーの皆さんが分担して子供一人ずつに構えさせ、弓で弾く動作を教えた。おもちゃみたいな楽器だが、ちゃんと調律してあり、弓にも松脂が塗ってある。ちょっと弾いてみたら、ちゃんとバイオリンの音が出た。子供は開放弦を擦るだけなのでギーとかガーとかしか鳴らないが、それでも目を丸くしていた。父母の会の方々が応援に来られて子供の世話を手伝ってくれていたが、バイオリンの体験コーナーは好評だったようだ。

 

個人的には幼稚園での演奏は子供受けする曲しかやらないので気が進まなかったが、大勢の子供がおしゃべりもせずじっと聞き入っているし、知っている曲はハミングしたり歌ったりでストレートに共感してくれる。これほどダイレクトに反応する聴衆を前にしての演奏は初めての体験かもしれない。新年最初の演奏会は晴れがましい雰囲気の中で進み、われわれは子供らから元気をもらったような気分になった。

 

 

 

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