弦楽合奏#29

ほぼ毎月1回ある公開演奏会で弾いてきた。会場はいつもの練習場所近辺の自治会館。その地域の公民館や自治会館では「ふれあいサロン」という名のイベントを定期的に開催し、地域住民(高齢者)が20~30人ぐらい集まる。われわれは地域に6つぐらいある自治会館の「ふれあいサロン」を巡回して弾いている。その他に老人の介護施設や幼稚園でも演奏する。

 

今日の会場は2階建てで、2階の大広間(畳敷きの座敷)に椅子をならべて演奏した。ファースト・ヴァイオリン4名、セカンド3名、ヴィオラ1名、チェロ3名という変則的な構成での演奏だった。演目は昨年から継続中のいつものレパートリーである。聞いている聴衆は毎回違うが、弾いている方は同じ曲を少なくとも6回繰り返すため新味がなく、ルーティン化してくる。年度も替わったから、そろそろメニューを変えるだろう。

       

 

 ① いつでも夢を    

 ② 青い山脈      

 ③ 故郷(ふるさと)  <聴衆が一緒に歌う>

 ④ 七つの子      <歌>

 ⑤ みどりのそよ風   <歌>

 ⑥ エーデルワイス   <歌>

 

「楽器紹介」ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ

 

 ⑦ にっぽん昔ばなし

 ⑧ 結婚ワルツ

 ⑨ 黒い瞳

 ⑩ ユモレスク

 

(アンコール) 赤いスウィートピー

 

演奏の途中で楽器紹介のコーナーがあり、それぞれのパートから一人が出てソロを披露する。ヴァイオリンの紹介では指導者が弾くのが恒例だったが、今回は私が指名された。ヴァイオリンの細かい説明は不要と考え、「ミュート」という道具を使うと音がどう変わるか、その具体例をお聞かせすることにした。最初はミュートなしで「さざえさん」のテーマ曲のさわりをちょっと。弾いているうちに聴衆のおばさんが歌い出した。歌う人のリズム感が私と食い違っているため、ちょっとビックリ(急に歌い出したので焦った)。次にミュート(ゴム製と木製)を2個見せてどういう目的の道具かを説明。その後、駒に木製ミュートをはさんで、実際に音が変わるところを実演した。曲は「夜来香(イエライシィアン)」。数年前に別の合奏グループに参加した時、この曲を二胡で演奏し、チェロによる伴奏を手伝った際に楽譜をもらってあった。ミュートを付けたヴァイオリンで弾くと、ちょっと二胡風の霞んだ音色が出るから、この曲にふさわしいと思う。途中でグリッサンドなんぞを混ぜながら、二胡の人たちがやっていた柳腰スタイルで演奏してみた。

 

自治会館の駐車場は狭くて5台ぐらいしか止められないとのこと。車両数を減らす必要があり、メンバーの人と同じ車に乗り合わせて行った。会場までの往復路は、わざと遠回りし、のどかな田園風景の中を流れる渋田川の土手の桜並木を見物しながら走行した。数キロの距離になるだろうか、どこまで走っても満開の桜の大木がずらっと並んでいた。川辺には菜の花もいっぱい咲いていて、黄色とピンクの対比が綺麗だった。土手に植えられた桜はソメイヨシノが一番多かったが、八重桜もかなりあり、その中にギョイコウ(御衣黄)の大木が3本混ざっていた。そこだけ薄黄緑色の八重咲の花を咲かせているため、遠目にも目立っていた。一方通行の土手の上の細い道を走行したが、車窓の外は桜の花でいっぱい。手が届きそうな距離に咲いていた。今週は水曜と金曜に弦楽合奏の練習と演奏会があったので、2回お花見が楽しめてラッキーだった。

 

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