ヴァイオリン教室 #126

今月2度目のレッスン。O先生とI先生のお二人による指導だった。 初めにカイザー1番の復習から。4回目か5回目になるだろうか。十六分音符を4個ずつ一弓で快速テンポで弾く練習をした。弓をカチャカチャと素早く上下させる運動が続く。これをやって疲れる人は無駄な力が入っていますとのことだった。

私のそばに来て観察しておられたO先生から私の弓毛の動きが、弦に接触する部分を起点にして竿が微妙に向こうに倒れたり手前に倒れたりしているとのご指摘を受けた(弓が横滑りしているのではなく、弓先と弓元で角度を変えること)。私は柔らかめの弓を軽く持って弾くのが好みで、力任せに弾くというより、さらっと響かせるイメージでやっている。冬場の乾燥期には毛のテンションが上がり跳ね気味となるため、弓竿を微妙に揺らしてコントロールしているが、ご注意を受けてから毛のテンションを下げ、吸い付きを改善する方向に調整した。O先生はモスクワ音楽院でロシア流奏法を学んでこられた方だから、がっちりと弓毛を噛ませて濃厚に発音させる奏法を推奨されるのだ。

 カイザー1番はまだ続けるそうで、次回は8個もしくは16個を一弓で弾くことになるだろう。続いてカイザー4番もやった。サードポジションで弾けばどうということもないが、ファーストポジションで4の指を広げるエクササイズが頻出するから弾きにくい。

 

「新しいバイオリン教本第3巻」は43番のヘンデル「ヴァイオリンソナタ第3番」第二楽章アレグロの4回目をやった。今日はO先生による電子ピアノによる伴奏が入った(チェンバロ音で伴奏された)。この曲も徐々にテンポが速くなっている。以前なら脱落する生徒が何名かいたため遅めに弾かせていたが、現在残っている生徒は快速テンポでも食いついていく。最後に65番の「ブラームスの子守歌」の3回目。上下のパートに分かれて合奏した。生徒が横一列にずらりと並んでいるため、真ん中あたりで4名ずつに分け、それぞれのパートを交互に弾かせたが、相手パートの音が遠くてはっきり聞こえず、合わせにくかった。全員で同じパートを弾く場合は気にならないが、1パートの担当人数が半分に減ると、途端に大人しい演奏になってしまう。実質的には各パート1~2名が10メートルぐらい離れて合奏する感じになる。

 

帰宅後メールを開いたら、旧知の弦楽アンサンブルメンバーの急逝の報が入っていた。都内で活動しているアマチュア弦楽合奏団でヴィオラを弾いていた男性、まだ40歳前後だろう。ピアノも上手で室内楽でも活動していた。私がそのアンサンブルに参加していたのは10年ぐらい前なので最近の様子は承知しないが、ニコニコとよく笑う健康優良児みたいな青年だった。 Ars longa, vita brevis 

  

 

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