ヴァイオリン教室 #131

3月の2回目。I先生による指導だった。 初めにカイザー4番の復習から。次に6番の1回目。「新しいバイオリン教本第3巻」は65番「ブラームスの子守歌」、41番ボッケリーニ「メヌエット」、目42番のヴィヴァルディ「コンチェルトイ長調」の復習をやった。来週の最終レッスンでこの3曲をピアノ伴奏付きで弾くためとのこと。

 

いよいよ残りのレッスンは来週の1回のみとなった。私がこの教室に参加した理由は、最近の指導方法を体験してみようと思ったためである(同様の理由で参加した経験者は他にも複数いたようだ)。しかし私が数十年前に習った個人レッスン(白本使用)とほぼ同じ話を聞かされ、指導法が進歩していないことには驚いた。

 

それを考えると、ヴァイオリン教室を自主運営に切り替えて4月以後も継続しても得るものは少ないかもしれない。前回意見を伺った3名の継続希望者は誰かが世話をしてくれるなら、お客さんとして参加してもいいぐらいの考えのようだ。自主運営の場合、事務局(会場予約、先生の日程調整など)の負担が問題になるが、そういうマネージメントについては興味ないようだし、4月から再スタートするなら練習場所の確保が急務になってくるけれど、そこまで考えが及ばない様子。

 

オーケストラに入団する予定の人たちは自動的にグループ活動が継続するから、自主運営教室の必要性を感じていないのだろう。白本の3巻も終わってない段階でオーケストラに参加するのは大変なことだが、本格的なアンサンブル経験がない人にとっては、オケは憧れなのかもしれない。

 

 

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弦楽合奏#26

ファースト4名、セカンド5名、ヴィオラ2名、チェロ3名が参加。14時開始。最初基礎練習を50分間。スタッカートを中心とするオリジナルメニューとヘンデル 合奏協奏曲 No.6-2 第3楽章。

 

15時からは曲の練習。Mozart 「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」第1楽章の1回目から。冒頭の3重音はガッツリではなく、はんなりと響かせるよう指導者さんから要求された。宮廷音楽らしいエレガントな弾き方が必要とのこと。他にもレガートで弾くことが多い部分をスタッカートに変更するなど、ピリオド派の弾き方を参照しているらしい。

この曲では私はセカンド・ヴァイオリンのパートを弾いた。セカンドの人たちの技術レベルを勘案すると、この曲は背伸びすることになり、修正のための時間が増えてくるのは必定。霞んだ音で弾くし、入りのタイミングも曖昧。連続スタッカートを中弓でバタバタ弾いている人も。弓のコントロールが出来ていないから意味不明な行動を目にすることが多いのだ。

技術面で問題山積の人たちに、伴奏の対旋律などリズムも音程も弾きにくい、ややこしい譜面をあてがうのは修正のための指導時間が増えて非効率である。しかし、ハイポジションを使えないからファーストの楽譜もお手上げ。別団体で見たことがある初心者用にアレンジした簡易譜(音符を間引いたり、オクターブ下げたり)の導入を検討すべきかもしれない。

 

モーツアルトの後は「北の国から」とメンデルスゾーンが作曲した弦楽のためのシンフォニア第3番の第2楽章の2回目をやった。 途中10分の休憩があるとはいえ、2時間40分の練習時間は長丁場である。他パートが絞られる様子を見ている待ち時間が多いから、余計に長く感じる。

 

 

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ベートーヴェンとブラームスに特化したアマオケを聞いた

ベートーヴェンブラームス交響曲や序曲だけを演奏するアマオケがあるそうで、演奏会を聞きに行った。曲目はベートーヴェン交響曲第3番と第8番、序曲「プロメテウス」。

 

雨天ということもあり空席が目立った。座席は1割埋まっていたかどうか。演奏が始まる前に指揮者が舞台に出てマイク片手に講義をしていた。かなりの長話が終わってからは、楽団員が舞台に大勢残り、それぞれが音出しをしていた。演奏会の前に舞台で(お客さんが見ている前で)指慣らしをするのはアメリカンスタイルだそうである。いよいよ演奏が始まると、またもや講義。プロメテウス序曲の一節と、エロイカの一節が同じだという実例を聞かせるサービスだった。指揮者は出たり入ったりで忙しい。

 

ようやく序曲の演奏が始まったが、話好きな指揮者さんは身振り手振りのアクションが大きいけれど無駄な動きも多く、アンサンブルのコントロールが万全とはいかなかった。楽器間の受け渡しで穴が開きそうになる瞬間を作って、お客さんをドキッとさせてはいけません。テンポは今風に速めで、強奏部分では叩きつけるようなフォルテがさく裂。一方、弱音部では平板に流れるため、一見派手だがワンパターンになっていたかも。

 

弦楽器はヴァイオリンが12名、ヴィオラ3名い、チェロ4名、コントラバス2名、それに2管編成の管楽器(オーボエだけ3名いた)。低音楽器が少ないから軽い音になっているのはしょうがないとしても、アマオケのコンサートによくある一期一会の高揚感が希薄で、お仕事的に淡々とこなしている雰囲気を感じた。

 

プログラムを見ると、ヴァイオリンは12名中、団員は3名。残り9名はエキストラ。ヴィオラは3名中1名がトラ、チェロは4名中3名がトラ、コントラバスも2名中1名がトラ。管楽器はほぼ全員が団員。エキストラはトランペットの1名のみ、ティンパニはトラ。ということは舞台に出ているおよそ半分がエキストラだったわけである。演奏がどことなく醒めていたのはこの影響があるのかもしれない。

 

アマオケは普通は何でも演奏するので、場合によっては自分の好みじゃない音楽に半年から1年も付き合うことになる。私の場合は、チャイコフスキーとかリムスキーコルサコフなどの民族系は苦手で休団することもあった。その点、ベートーヴェンブラームスだけしかやらないなら好みに合っているからストレスなく練習に出られる。そこで演奏会を見に行ったわけだが、結果は微妙。弦楽器の団員が少ないということは普段の練習は小人数のはず。指揮者に魅力を感じられれば面白いだろうが・・・

 

 

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ヴァイオリン教室 #130

4年前に始まったグループレッスンもいよいよ最後の月となった。今日は3月の1回目。I先生による指導だった。 初めにカイザー1番の復習から。をやって1番は今日で終了。続いて4番を、一小節を一弓で弾く練習をやった。十六分音符16個を一弓で弾くと、途中から弓が足りずにヘロヘロになってきたので次回に繰り越し。来週は6番もするそうだ。

 「新しいバイオリン教本第3巻」は42番のヴィヴァルディ「コンチェルトイ長調」の2回目の練習から。テヌートで弾く箇所とスタッカートで弾く箇所のチェックとか、細かい点を見ていただいた。テキストの楽譜は原曲をいじり回して、わざと弾きにくく加工してあるから不快だが、しょうがない。最後に41番ボッケリーニ「メヌエット」の3回目をやった。スピッカートの奏法を重点的に練習。

 

地元オケ主催のこの教室は3月で終了するが、過去のヴァイオリン教室は自主運営にしてレッスンを継続している。チェロ教室も同様で開始以来7年目を迎えている。レッスン終了後に、何人かにこの点について質問したら、この教室でヴァイオリンを始めた方々は継続を希望したが、経験者の中には「もういいです」という人もいる。結論は次回に持ち越し。

 

勧誘されて4月からオケに入るつもりの初心者もいて、オケ曲の指導もしてほしいとも。来年の定期演奏会の曲目はシベリウス交響曲第2番とグリークのピアノ協奏曲。ヴィヴァルディのイ短調のコンチェルトにようやく辿り着いた段階でオーケストラに参加・・・

 

 

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弦楽合奏#25

昨日の弦楽四重奏に続いてアンサンブルの練習に出席した。ファースト4名、セカンド6名、ヴィオラ2名、チェロ3名、コントラバス1名が参加。14時開始。基礎練習は50分間。移弦を中心とするオリジナルメニューと Mozart 「Symphony No.17 K.129」 の2楽章をさらった。

 15時からは3月3日に公民館祭りのイベントで弾くための曲の練習。過去に何度も弾いている曲ばかりである。

 

 ①It's A Small World

エデンの東

③私のお気に入り

赤いスイートピー

 

指導者さんは「エデンの園」でチェロ、コントラバスの音程が不揃いな点をつついて細かく指導し始めた。続いてヴィオラ、セカンドにもチェックが入って、あっという間に時間が超過。終了予定時刻まで残り8分しかないと私が注意したら、慌てて「私のお気に入り」「赤いスイートピー」の2曲を通して今日の練習を終えた。15時から16時40分までみっちり。

指導者さんは音楽に熱中すると時間を忘れてしまうようだ。他の人も時計を気にしないから具合が悪い。音楽的な表情付けならいいが、初歩的な技術問題を修正するための時間が長いと疲れてしまう。次回からはタイムテーブルを作って段取り良く進行するよう提案しようと思う。

 

今日は練習会場の公民館の隣にある中学校から1年生の女子が見学に来た。メンバーの知り合いの子供とかで、達者にバイオリンを弾く。平日活動のグループに中学生の参加は難しいと思うが、放課後に駆けつけてくるつもりらしい。幹事さんは13歳が参加したら平均年齢が若返ると喜んでいた。

 

 

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弦楽四重奏#2

今日の練習会場には近隣の公民館を使った。定員30名の会議室の机を片側に寄せてスペースを作った。かなり響く部屋で、弦楽器の音がよく伸びて気持ちよく弾けたが、指導者さんは響き過ぎて内声部がよく聞けないと言っていた。確かに細部をチェックするには響かない方が、虫眼鏡でディティールを確認するみたいに調べられるから好都合だろう。 

とはいえ、私は普段の練習を楽しめばいいのではないかと思っている。本番のために修正作業を重ねるのも勉強になるが、普段の練習が音楽を楽しむ場そのものという考え方である。4月に演奏を披露する会場は響かないそうで、そういう場所に合わせて練習でも響かない部屋を使うのは損ではないかと思う。 

参加者が気持ち良く弾ければそれが一番いい。良く響く場所では軽く弾いてやるだけで音が伸びるから、脱力の練習にもなるし、粗も目立たない。もともとバイオリン族はヨーロッパの石造りの空間で使うために発達した楽器だから、日本の三味線みたいな残響ゼロのお座敷向きの楽器とは性格が違う。残響も楽器の延長、構成要素の一部だと思う。 

今日の練習は13時から15時半ぐらいまで、モーツアルト弦楽四重奏曲第4番 K.157 ハ長調」をじっくりさらった。先月に続いて2回目ということでかなり完成度が高まってきた。というか部屋が響くため、ファースト(セミプロ)もヴィオラ(プロ)もノリノリ。大ホールじゃないのに、そんな大音量で弾いてどうするのっていう感じでバンバン煽られてしまった。隣でチェロを弾きながら聞いている私にとっては、耳の御馳走の連続だった(時々、聞きほれて、チェロが落ちてしまったくらい)。 

特にファーストの指導者さんが弾くオールドヴァイオリンは、ガダニーニみたいな緻密で木目細かいクリーミーな音を出すので感銘を受けた。別団体の弦楽アンサンブルでいつもご一緒させてもらっているけれど、響かない部屋で聞いているため、あんなにすごい音を出すとはわからなかった。 

私にとってはこの曲、第二楽章でチェロが十六分音符の分散和音を繰り返す箇所が鬼門である。移弦を繰り返すために滑らかに弾けないので毎度苦戦する。今日は他の3パートが、それぞれ八分音符が一小節に一つだけしかない(他は休符)音を長く伸ばしてくれて、その上に乗る形で分散和音を弾かせてもらい音程を確かめた。そうすると和音進行が不思議な響きを作り出すので、モーツアルトの半音階の使い方は少年時代からすごかったのだと・・。 

 

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チェロ・アンサンブル#79

 

2月11日の練習予定日が降雪予報となり中止したため今月は1回のみとなったO先生のレッスンだった(結局雪は降らなかった)。5名が出席。サポージニコフ教本は前回から継続の84番の復習と85番の2曲をやった。84番は重音が続く下のパートの音程を重点的に確認したが、いつも行う一対一での合奏は先生が見送ったので一同安堵。 続く85番は84番に比べると重音もなくシンプルで弾きやすい。

 

後半はヴィルヘルム・フィッツェンハーゲンのチェロ4重奏曲「アヴェマリア」の7回目。今日は1番の担当者が欠席したため先生に1番を弾いていただいた。さすがに主旋律が強力だから合わせやすい。さらっと1回通してこの曲は今回で終了。

 

次回から何を練習するか先生と相談しながら選曲した結果、チェロ4重奏用に編曲されたメンデルスゾーン「結婚行進曲」をやることになり、初見でざっと弾いてみた。伴奏部分にシンコペーションが出てくるが、1番と2番、3番と4番の2つのグループでリズムがずれるように書かれているのが面白い。短い曲だから担当パートは決めず、各人がどのパートでも弾けるよう準備し、ローテーションしてゆくことになるだろう。

 

  

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