チェロのレッスン 28  スズキ教本 第4巻 その1

9月最初のレッスン。まずはいつもの音階練習から。

ト長調をC線の第4ポジションからスタートさせて弾く。次にニ長調の音階を、D線の開放弦から始めて3オクターブ分を弾く。第7ポジションから親指が指板上に乗るわけだが、その先、第9ポジションでCとDを取るところまで、1の指と2の指、3の指がカニの横歩きみたいな調子で、指板上をノソノソと行ったり来たり・・・

左手のカニ歩きに気を取られていると、右手はヘロヘロ。人差し指にもっと力を入れてしっかり弓を保持するようにと注意される。脱力といえば体裁はいいが、要するに右手まで注意が回らないだけ。

曲の方は今月からスズキのテキスト第4巻に突入。1曲目のブレバール「ソナタハ長調」第1楽章を通してさらう。細かい注意事項をいっぱい教えていただいた。

①最初に出てくる重音を弾くタイミングは、上の2音が拍の頭に来るように弾く。こういう重音は下の2音と上の2音を分割して、下から弾き始めるわけだが、下の重音は若干フライングして先走って弾くとのこと。この曲に限らず、重音が出てくるときは、いつもこのタイミングで弾く。

②重音を弾く場合の圧力の加減は、低音側を弾く場合は2倍の圧力をかける。高音側は、ひとつの音を弾く場合の圧力の半分で十分。そうしないと音が割れる

③6小節にトリルが付いたFが出てくるが、こういう音符はトリル記号の後にくっついているおまけみたいに小さく書かれた後打音の方が重要なのだそうだ。確かに最後の締めを明確に弾かないと不格好になる。トリルそのものは2の指と4の指でクルクルと弾く。

④7小節〜8小節のスタッカート記号が付いた音符は、クレシェンド・デクレシェンドの指定通りに明確に弾く。

⑤19小節〜20小節のトリルは2と4の指で弾く。ワタシは最初2と3の指で弾いていたのだが、2−4が正しい。4の指の方が全然、弾きやすい。トリルが出てくると毎度どの指で弾くのか迷ってしまう

⑥21小節のC−D−Eは拡張なので親指の移動を忘れないこと。

⑦22小節の重音は柔らかく弾く。デクレシェンドの指定通りに。

⑧26小節から28小節までの3連符は、パイナップル・パイナップル・・・のイメージで、3つワンセットのリズム感をはっきり出す。

⑨29〜30小節は元弓で飛ばし気味に弾く。

⑩32小節の後半FisとGの連続するところでは、不要なアクセントをつけて押し込まない。

⑪34小節からの3連符は、上昇音型なので急ぎがちだが、慌てないでじっくり弾く。

⑫37小節〜38小節に32分音符が出てくる。正確にリズムをとる。遅れないよう注意。

⑬49小節の頭に前打音Dの付いたC音が出てくる。Dを長めに弾いて、もっさりしないよう注意。トゥラララーみたいな感じ。

⑭56小節からの八分音符の連続箇所は、4番目の開放弦で弾くAの時に親指を移動させ、次に出てくるEとFisの拡張形にあらかじめ備えておく。ジグザグマークはプラルトリラーという名前の記号で、音の始まりを飾る短いトリルのこと。このあたりは、ネック下で親指が行ったり来たりして忙しい。

⑮58〜59小節のF−D、E−C、D−Bは、間に休符を挟んでの下降となる。音程に注意。ポイントは58小節のDを弾く1の指は離さずそのままキープする。そうすると59小節の最初のDが狂わない。

⑯64小節の前打音付のCは、もっさりと弾いて遅れないこと。

⑰71小節、87小節、88小節のトリルは2−4の指で弾く。

⑱89〜92小節までは移弦が続く。2本の弦を同時に押さえて音程を取る。

⑲93小節の3連符の最初に前打音がある。ここはリズムが崩れやすいので注意箇所。トゥランタッタみたいな感じになる。

⑳103〜104小節はベタ弾き。ぶつ切りになったり、四分音符が短くならないように注意する。

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