グループレッスン 21

今回の会場は体育館の地下にあるオーケストラ練習場。最初はいつものようにハ長調の音階をさらう。その後、ウェルナーの2声の練習曲を2名一組に分かれ、それぞれのグループが自由練習をした。響く会場で十数名が一斉に弾き出したら、かなりの騒音の渦となった。皆さん、それだけ音量を出して曲を弾けるようになったわけである。

私のお相手は「練習してないですよ」と謙遜されたが、難易度の高い伴奏パートを通して弾けるようになっておられた。しかし四分音符が連続する途中に出てくるスラーのかかった八分音符や十六分音符の箇所では、リズムの刻みが不安定になる。音符の数が増えて混み合ってくると、個々の音の長さが延び縮みする初心者によくあるパターンである。

慌てずにゆっくり弾きましょうとアドバイスして、スラーは外してデタシェで難所を弾いてみた。 私も同じパートを一緒に弾いて、インテンポの感覚を確認した。途中でつかえずにスムーズに弾けるテンポは相当に遅くなるが、最初はそれでいいのだ。遅いテンポで、音符の長さは正確に数えて、同じ速度で通して弾けるまで繰り返す。それが出来たら、徐々にテンポを上げてゆく。はじめから速いテンポで弾こうとすると、同じ個所で躓くのを繰り返すだけで、何度やっても同じことになる。



にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ
にほんブログ村