グループレッスン 37
今日は先生は欠席で、市の文化会館練習室での自由練習となった。
発表会で弾く「アンダンテ・フェスティーヴォ」の合奏に参加するメンバー他が集まって音合わせする予定だった。しかしビオラ担当者が入院したため代奏者を依頼したものの、都合が悪くて欠席。
しょうがないので、私が前の夜にビオラパート譜をチェロ用に書き直した。ハ音記号からヘ音記号への書き換えである。手書き譜なので見栄えはイマイチだったが、手が空いている人に弾いてもらおうかと。
女性2名(「アンダンテ・フェスティーヴォ」には参加しない)が少し遅れて練習場にやってきたので、早速捕まえた。手書き譜をお渡しして、いきなり弾いてもらうことにした。初見でもなんとかなる程シンプルに書かれているのがこの曲のいいところ。結局、彼女たちは本番にも参加してもらえることとなった。前の晩に私が仕上げたビオラ→チェロ変換譜は、中間の3小節間で変な音が出るので若干の記入ミスが発覚。その場で修正となった。チェロのテノール記号に似ているけど、ちょっと違うハ音記号を読むのは慣れてないので難しい。
私はファーストバイオリンを弾き、幹事役の女性がセカンドバイオリン、ビオラをチェロ用に改編した譜面をチェロ2名で、本来のチェロは1名(1名欠席)、コントラバス(チェロで代用)は2名という陣容。
2回目の音合わせながら、最後まで通して弾けた。バイオリン2名はかなり気張って弾いたが、チェロ軍団が奏でる分厚い音量の壁に対抗するのはしんどかった。合奏練習はまだ数回あるので、いずれチェロ軍団の音量を少し押さえてもらい、全体のバランスを取るようになるだろう。
次に、これまた発表会で弾く「アヴェ・ヴェルム・コルプス」を合わせた。今度はバイオリンの2名が第1チェロの譜面を弾いた。第2〜第4チェロまでは、本来のチェロで。過去に先生から指摘されていたフレーズが切り替わる箇所での呼吸合わせがまだ不十分。みなさん、まだ他の人の音を聞く余裕がないとのことだった。 強弱の細かい変化を付けるのも、これからという感じ。
3曲目は男子だけで合奏する「風のなまえをおしえて」。この曲では私もチェロを弾く。ケースから楽器を取り出してみたら・・(!)・・エンドピンを忘れていた。ビオラ譜の書き換えや、バイオリンの用意やら(Gio Batta Morassi1983と Ivano Coratti 1996の2本を持参。本番でどちらを使うか検討した結果、後者を選択)、いろいろやっていたので、うっかりエンドピンを持参するのを失念した。
私の楽器のエンドピンソケットは、Bogaro & Clemente製。普通のものより全長が長く、楽器外にかなり突出してくる。ソケットだけでBAMのケースがキチキチになるのだ。エンドピンを装着したままでも入らないことはないが、ケース内の空間に遊びがなくなる。エンドピンの先端だけで楽器の全重量を支える状態で収納することになる。これだと万が一、衝撃を受けた時は、ケースの内側に装着されているクッションが機能しないから怖い。
しかも付属の純正エンドピン(10mm径の中空カーボン棒)は、ソケットの中に入り込んで出て来なくなることが過去に2回あった。油断すると頭をペンチで挟んで引っ張り出さないと動かないくらいソケットの穴に固く食い込んでしまうのだ。2回とも、演奏直前にそうなったので、非常に焦った。そこでケースに収納する時はエンドピンを外すことにした。今回はバックにエンドピンを入れ忘れたわけである。
しょうがないので、バロックチェロ風にエンドピンなしで弾くことにした。両足の膝の間でチェロを挟んで楽器を抱きかかえるような姿勢で弾いた。楽器が安定しないので、ボーイングも力を入れられず、楽器を軽くなでるような感じで演奏した。周囲の連中は面白がって見ていたが、音はそこそこ出ていたそうだ。怪我の功名というのか、うまく脱力が出来ていたみたいである。
そんなことで3時間があっという間に過ぎてお開きとなった。次回、5月4日も自主練習の予定である。