チェロアンサンブルの自主練

グループレッスンを主催する地元アマオケのアンサンブル会(10月13日)に出演するため、レッスン参加者の有志がY夫人邸に集まり自主練をした。午前中からY邸に来た熱心な人もいたようだが、13時現地集合とのことで、私は午後から参上。合計7名が集まった。チェロ弾き7人が押し掛けても、練習可能な広いスペース(しかも防音対策済)があるのは素晴らしい。

オフェンバックの二重奏曲(作品49の1)を、3楽章まで通して練習した。御指名により私がトレーナー役を務めた。この曲、すでに何度かグループレッスンでさらっているから、ある程度は弾けるはずだが、最初は途中で上と下の声部が合わなくなり頓挫。四分音符と付点四分音符の長さを混同するとか、休符をきちんと休まないとか、八分音符が並んでいると走るとか、フレーズの終わりの音符を意味なく伸ばすとか・・・ありがちな問題点がいっぱい。

そこで上のパート3名と下のパート3名に同時に弾いてもらうのではなく、別々にさらってゆくことにした。メトロノームも使ってみたが、機械的な拍子には全然合わせられないのですぐに引っ込め、手拍子に変えた。

まずはインテンポで楽譜通りに弾いてもらい、音符の長さの読み間違いの修正を中心にやっていった。音程が怪しくなる人もいるので、難しい箇所はじっくりチェック。その結果、とりあえずは、通して合わせられるようになった。

そこまで進んでから、今度はpとfの指定があるところで、音量をキッチリ差別化することを意識してもらった。クレシェンドやデクレシェンドの指定があるところは徐々に音量を変化させてゆくが、そうでなくいきなりfとかpになっている場合は、そこでスパッと音量を切り替える練習をやった。これでドラマチックなメリハリが出てくる。

それからフレーズの終わりがどこにあるかを考えてもらい、起承転結の変化を盛り込むように注意。

また、フレーズの終わりの音を必要以上に伸ばしたり、アクセントを加えてエイヤ!と終わらせたがる人が何人かいたので、エレガントにフレーズを閉じる弾きかたを練習してもらった。演歌じゃないので、コブシは不要。

ボーイングが不安定で、二分音符の途中で息切れして尻すぼみになってしまう人には、弦に弓の毛をしっかり嚙ませてから弾き始めるとか、弓が上滑りして、駒に対して弓の角度が傾斜している点を注意して、中身の詰まったしっかりした音を出す練習をしてもらった。

2つの声部に交互にメロディーが出てくる箇所では、伴奏側が相手を引き立てる演奏をする必要がある。そのためには、互いによく聞きあうこと。などなど。

そんなことをやっていたら4時間があっという間に過ぎて、17時になりお開きとなった。皆さん、若干の休憩を入れただけで、長時間を集中して練習してくれた(海苔巻きやケーキ類の差し入れ持参で集まるので、お茶菓子は潤沢♪)。最後にやった合奏では、途中で落ちずに元気よく、豊かな音量で弾けるようになっていた。

メンバーが帰った後、私は居残り、Y夫人と特訓することに。彼女は、音をぶつ切りにして弾きたがる傾向があったから、テヌート気味に滑らかにつないでゆく練習とか、必要のないアクセントを消す修正(ひとつずつの音の大きさに凸凹がある点を平滑化)を重点的にやった。6時間に及んだ長丁場の自主練は、19時にすべて終了。Y夫人たちは今週の木曜日にも自主練女子会をするそうだ。





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