きらきら星は甘くない  グループレッスン 54

最近のグループレッスンは、先週の発表会で弾いたオフェンバックのリハーサルが中心だった。今日から「ウエルナー」に復帰。相変わらず「ウエルナー」は、生真面目で面白みに欠ける。

今日は、第1ポジションと第4ポジションがチャンポンになっている練習曲を主にやった。素早いポジション移動が出来ず、お手上げ状態の生徒もいた。嫌らしい曲だから無理もない。

休憩時間に、このレッスンを主催するオーケストラの事務方からアナウンスがあった。来年度の本番に出たい人がいたら、この指とまれ〜♪みたいな話。グループレッスンの授業料は一ヶ月5000円で、オーケストラの団費は一ヶ月3000円。オケに参加してグループレッスンも継続する場合は、毎月5000円で両方OKにするという。お得感をアピールして勧誘しているみたいだった。

2015年2月の本番はベートーヴェン交響曲第7番とエルガーのチェロ協奏曲(もしくはラロのスペイン交響曲になるらしい)。 べト7はバイオリンでは4回舞台で弾いている。チェロで乗れるチャンスは魅力的だが(?)


今日のレッスンが終了した後、いつものようにY夫人邸に移動して、午後から勉強会をやった。テキストはスズキメソードの教本。私が個人レッスンで聞いた話を、そのまま伝えるだけの安直な内容である。

参加者は3名。みなさん、スズキメソードのテキストは2巻以降だけ持ってる(1名)、3巻を持っている(1名)、全然持ってない(1名)という状況。1巻は無視されている。

スズキ教本は第1巻からじっくりやっていかないと、先に進めない編集になっている。なので第1巻を購入してもらい、最初の曲「きらきら星変奏曲」をやった。

子どもでも知っている簡単なメロディである。しかし、譜面通りにスタッカートの有無を正確に弾き分けるのは、案外難しい。マルテレ奏法も使って、弾き始めから弾き終わりまでの音のむらをなくし、均一で明瞭で大きな音量で弾く。これは、そう簡単に出来るわけではない。みなさん、難儀なことだとの感想だった。

リズムの刻みが不安定で走りがちになったり、中ふくらみのボーイングの癖が出たり、おしとやかに過ぎて覇気が足りず、メリハリがないなど、いろいろと各人の問題点が出てくる。 後でテキスト添付の模範演奏CDを聞いたら、テンポの速さにビックリだった。

「きらきら星」はボーイングの基礎が出来ているかどうかが試される曲といえる。今日のみなさんはOKが出るところまでいかなかった。私が個人レッスンで聞いたポイントをお伝えすると、大人なので理解は早い。次回までに、どこまで仕上げてこられるだろうか。



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