クリスマスコンサートでチェロを弾く

地元アマオケのチェロの方々が主催するクリスマスコンサートに出演した。19年前に団員養成目的で始まった「チェロ教室」1期生のグループレッスンは、オーケストラが開催する期間は3年間で終了。その後はメンバーの自主開催となって現在まで継続しているそうだ。

例年、12月の今頃に駅前の小さな会場を借りて発表会をやっている。今年はチェロ13名、他にピアノ、バイオリン、クラリネット奏者らが参加し、合奏やソロを披露した。そこにわれわれ2期生の有志4名が飛び入り参加して、ゴルターマン「レリジオーソ」を演奏した。

私はファーストを担当。弓の毛をちょっと強く張り過ぎたようで、噛みが悪く上滑り気味だった。しまったと思っても後の祭り。長い休符が無いので演奏中に緩めることも出来ない。音量がいつものように出なかったが、狭い会場なので無理して音を出す必要はないと開き直り、なめらかな音質で弾くことを心掛けた。 合奏はまずまずの出来で、拍手に応じてアンコールでチェロ4重奏によるクリスマスソングもやった。

演奏が終わった後、会場の控えのスペースが狭いため、隣接するテラス(ビル屋上の室外)に出て楽器をケースにしまうことにした。今回、私はチェロを持って来ないメンバーがいたので、楽器を2本持参した。1本ずつの収納に手間取り、チェロを外気にさらしていたら、チェロの先生が飛んできて、すぐに室内に入れるよう注意された。ニカワの剥がれや板割れの怖れがあるためだ。普段なら私自身、この時期の室外にチェロを置いたりしないが、演奏が終わったばかりでボーとしていた。そうでなくても、冬場は楽器が乾燥して収縮するため、ニカワが剥がれやすい。3月下旬になったら点検に出して剥がれの修理をする必要があるだろう。

発表会の方は、その後も延々と続いた。最後は先生方のピアノトリオ(ブラームスとクリスマス曲のメドレー)で締めていただき、15時開始〜20時終了という長丁場だった。その後、21時半まで同じ会場で宴会をやった。

宴もたけなわのころ、聞きに来ていた2期生のTさんのリクエストで、私がカザルスの「鳥の歌」を披露した。Tさんのお話では、この曲、元はカタロニア地方のクリスマスソングなのだそうだ。そこで、カザルス風の鳴き節ではなく、快活なテンポの民謡調で弾いてみた。

年があければ2月にはオーケストラの定期演奏会があり、それが終わると2015年2月の演奏会に向けて練習が始まる。曲目はベートーヴェンの7番、ラロのスペイン交響曲など。4月から2期生の有志も参加する予定である。ベートーヴェンパート譜には、作曲者の粘着気質がいっぱい出ているように見える。




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