チェロのレッスン 80

発表会でヴィヴァルディのソナタホ短調の前半を弾いたので、今は残りの後半2つの楽章をやっている。

第3楽章は個々の音符に細かい抑揚をつけて弾くようにとの注文。 A先生がお手本を弾いて聞かせてくださるが、ちょっとやり過ぎじゃないかと思えるほど、山あり谷あり。そうすることで音楽にゆらぎが生じ、8分の12拍子のビート感が出る。効果はわかるが、ちょっと気恥ずかしいコテコテ節。

8小節の16分音符が連続する箇所は、もたもたと遅れ気味に聞こえないように 若干アップテンポで弾くといいらしい。最後はリタルダンドしてピアノで閉じ、 次の9小節には入ったら急激にクレシェンドし、最後までフォルテで弾き切る。

第4楽章はテノール記号とヘ音記号が混在するから最初はチンプンカンプン。音名記入と指番号のお世話になり、ようやく弾き通せるようになった。この楽章も3拍子系でリズムは割りとシンプル。音量変化が目立つように弾かないと単調になる。 pとmfが交互に来るところなどは、意識的にはっきりと差を付ける。

繰り返しの後の後半、28小節からは、少しテヌート気味に弾き出して曲想を変える。ここでも相変わらず波が打ち寄せては引くように、音量の変化を細かくつけてゆく。 3ポジ〜3.5ポジが出てくる箇所は拡張を使うから親指の位置に注意。

66〜67小節は拡張で弾く。音程がずれやすい2の指は固定しておくのだが、これがなかなか難しい。指をパタパタさせないのはお決まりのパターン。 他にも細かい注意事項がいろいろ。キリがない。

普通の拡張は1の指を上に伸ばすだけだから問題ないが、指の間隔が広い形を頻繁に使う曲の場合、ネックの下で親指が行ったり来たり。そんな動作が多いと親指の付け根が痛くなる。A先生のお話では、正しい位置に親指を移動させず、中途半端な弾き方をすると、手にかかる負担が増えて痛くなるそうだ。発表会の時から同じところが少し腫れている。腱鞘炎かもしれない。



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