オケの練習 その4

今日はベートーヴェンの7番とラロのスペイン交響曲をやった。ベト7は第1楽章のみをじっくり。

この楽章では16分音符の刻みが頻繁に出てくるが、そのパターンの最初の部分、冒頭9小節の16分音符の刻みを開始する箇所は、弓を弦の上に置いてからしっかり弾き出すようにとの注意があった。刻みの開始が曖昧になるのを避けるためである。

続く15小節からの上昇音型の最後に出てくる4分音符の止めは、思い切り良くタップリと弾くようにとの注文。刻みの最後も曖昧に済まさず、きっちり閉じるということ。

起承転結の頭と尻尾は特に注意せよというご指摘は、ごもっとも。頻繁に顔を出す16分音符は明瞭に弾くことが肝心で、これを意識しないとグチャグチャになる。

53小節のffpの指定がある箇所は、ffでもソフト気味に丁寧にじっくりと弾く。ffの直後にpに絞るためには、乱暴に弾くと勢いが余ってしまいpにならないからだろう。

全般に第1楽章の序奏部は、弾いている側がウキウキ・ワクワクして、浮足立つ状態になりがちだが、そうはしないで冷静沈着に弾くようにとの注意もあった。

スペイン交響曲はテンポが伸びたり戻ったりの繰り返しがある第2楽章が難関。八分の三拍子の曲。指揮者はテンポが変わる箇所(Poco piu lento)から3つ振りに変更するという。指揮者とコンマスをみてないとTempo 1に戻った時にズレてくるからあぶない。途中でズッコケて、先に飛び出す人や逆にもたつく人が続出。

指揮者の先生曰く「オーケストラでは、他人より先に音を出してはいけません。他人より後まで弾いていてもいけません」。

オケでの常套句だそうだ。常に周りの音を聞きながら弾けということ。



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