弦楽アンサンブル #8

エルガー「弦楽セレナーデ」の4回目の練習。私はファースト・バイオリンで参加している。今日はトップサイドに座って弾いた。いつもそこで弾いている男性が欠席したためである(同じ指揮者が指導している管弦楽団と弦楽アンサンブルの両方に出ている方。今日はオケの部で打ち上げがあり、そちらの飲み会に行ってしまったそうだ)。

第1楽章では、途中に何度も出てくるスフォルツァンドの弾き方を注意された。スフォルツァンドとディミヌエンドがセットになっているため、強く弾いた直後に、素早く、さっと力を抜く必要がある。ため息混じりの曲想に沿うために、強弱の変化は迅速、かつ細かく丁寧に付ける必要がある。

ピアニッシモ指定の中に上昇音形が出てくると、皆さん無意識的に音量が増大する。勝手に歌わず抑制するようにと指揮者のチェックが入った。曲の最後のリタルダンドでは幾何級数的にテンポがダウンする。1→2→4→8→16という具合。この手のテンポの変化を指揮で表現する場合、指揮者は棒を振る空間の面積を徐々に拡張させるのだそうだ。そうすると自然に棒の動きが遅くなる。確かに棒の動きは緩慢になっていたが、身振り手振りが大きくなるので、見ている方は、しめやかに終わるのとは違う意味を連想してしまう。とにかく、指揮者をよく見るためメガネマークを記入するように指示された。この楽章は全体的に小声でささやくような調子が求められている。

第2楽章の冒頭は開放弦で始まる。怖がらずにしっかり弾くようにいわれた。前回はフワッと流すように始めよという指示だった(?)モワ〜っとしたおぼろげな気分で始まり、直ぐにクレシェンドして沸き立つように盛り上がる。と思った瞬間、直ぐにピアノ、ピアニッシモになる。●心と秋の空みたいな感じ。テヌートの指示がある音はベターっと重みのある音で弾くとか、72小節からの弱音器を付ける箇所では、音量を下げすぎないよう注意された。ミュートは、くぐもった響きが欲しいから装着するのであって、貧弱な音にするためではない。必要以上に音量を下げてはならない。この楽章の最後もリタルダンドで終わるので、指揮者を注視するためにメガネマークを記入した。



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