弦楽アンサンブル #10

エルガー「弦楽セレナーデ」の6回目の練習。今回でこの曲はオシマイ。9月3日に公開練習という名目の演奏会をやって次(テレマンヴィオラコンチェルト)に行く。

最後の練習なので全3楽章を通して弾いた。指揮者からの注意事項がいくつか。
スフォルツァンドでは急激な音量の縮小をやること。メリハリを付けるという意味。
② クレシェンドとデクレシェンドの記号が接近している箇所での音の膨らませ方も注意。機械的に音量を大きくしたり小さくしたりするのではなく、ドラマチックな表情を醸し出す弾き方を教わった。これもメリハリを付けることになる。
③ 3拍子系の部分でのビート感(踊りだすような浮き立つ感じ)は指揮棒の動きをよく見ること。言葉で言っても十分に伝わらないが、指揮棒の動き方で直感的に分かるように振っているとのこと。
④ トランクイッロの部分ではビブラートを使わない。これは前から何度も指摘されているポイント。

イギリス音楽は、平板というのか、もやもやしているというのか、シャキッとしないので苦手だったが、細かいニュアンスの付け方を勉強するには、非常によいと思われた。ハーフトーンのデリケートな階調の変化の中に音楽の真髄が隠れている。この曲はかなり前にも別団体で弾いているが、当時はこういう勉強体験はなかった。指揮者の力量の差というものなのだろう。

ファーストバイオリンの2列目のプルトの内側が私の定位置。今日は最前列の内側(つまり私の直前)に座った年配のおじさんが演奏中に何度も弾くのをやめてしまうので気になってしまった。オケの場合、前の様子を伺いながら弾く癖が付いているから、急に動きが止まるとビックリする。時々、同じことをする癖がある人で、いきなり弾くのを止め、弓を膝に置いてしまう。30秒から1分ぐらいはフリーズ状態。再起動して弾き始め、しばらくすると、また止まる。演奏中に余裕で休憩体勢に入っている。



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