チェロのレッスン 117

前回に続き、バッハ「無伴奏チェロ組曲第1番」を見てもらった。S先生から前回のレッスンで指摘された問題点を攻略していったが、解決には程遠い出来。それでも改善の兆しは見えているとのありがたい講評を頂戴した。困難な箇所は基礎力が試される部分なので時間がかかる。簡単にOKがもらえないことは自覚している。

毎度気になる指パタパタ問題も、それを気にし過ぎると指が固まってしまい弾けなくなった。弾きたいように弾いてごらんなさいとの仰せで、クーラントを好きに弾いたら、前回よりはパタパタの度合いが減少しているとのこと。無意識で弾いてもパタパタが消えるまでには、まだまだ時間がかかる。クーラントには冒頭のG-D-Gみたいにタン・タン・タンと3つの8分音符が下降するフレーズが何度か出てくる。慌てず丁寧に弾かねばならない部分。前回はラフに弾いていたが、今回は慎重に弾けた(と思う)。

ボコボコ、カクカク演奏だったアルマンドは、だいぶスムーズに流れるようになった。後半部に時々出てくる重音の箇所で、少しタメを入れて、しっかり呼吸するようにと注意された。フレーズが切り替わるポイントを大事に弾くということである。

サラバンドは、前半はおとなしく、後半はガッツリ弾くのがいいとのこと。特に後半部分の最後のくり返しの箇所は、手前でテンションを上げてパワーアップさせ、そのまま後半の頭になだれ込む演出を教わった。そういう演出をしないで淡々と弾き進めていくCDもあるが、S先生のやり方もドラマチックで面白い。バッハの音楽に演出が必要かどうか、いろんな意見があるだろう。何事もやり過ぎると嫌味になるので、ほどほどに。

先生のお手本演奏を拝聴していて、3拍子のメヌエット、6拍子のジーグのリズム感の違いをはっきりさせる必要を痛感した。私のジーグは遅めのテンポでもっさり。メヌエットと大差ない感じになっている。快速テンポでなくても、3拍子と6拍子のビート感の差を明確に意識して弾かないといけないと思った。



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