ヴァイオリン教室#10

7月1回目のレッスン。今回は年長のO先生単独の指導で、テキストの曲はほとんど弾かなかった。代わりに指弓の動かし方などを教わった。指弓は、弓を返す時に有効な技術だが初心者には難しい。練習方法としては、弓を垂直方向に持って、指だけで上下に動かすことをやる。手首から肘にかけては固定する必要がある。弓先が左右にブレないよう注意しながら、弓の上下運動をなめらかに行う。いきなりやってもかなり難しいと思う。

ついで、右腕を真っ直ぐ伸ばし、弓を2本の指で持ち、軸回転させるエクササイズをやった。親指と人差指、親指と中指、親指と薬指、親指と小指。以上の組み合わせの2本の指だけで弓を水平に持つ。60g程度の弓でも、指2本で持つのは非常にシンドイ。多少は竿の中方向に保持する位置を移動させても良いとのこと(とはいえ弓の中央付近を持ったのでは意味が無い)。弓が水平になったら、そのままグリグリと弓竿を(水平を保ったままで)軸回転させる。指先を動かしながら竿にねじりを加えるような感じ。ヘッドがあっち向いたり、こっち向いたりを繰り返す。指の筋トレになるそうだ。「おうちでは座布団などを下に敷いいてやって下さい」との注意があった。弓を床に落とす可能性が高い危険なエクササイズなのだ。硬い床面に落とした場合、ヘッドから床に衝突すると先が折れる場合がある。フロッグから落ちても割れることがある。こんな危ない練習は初耳で驚いた。カーボン弓で練習するのが無難だろう。



3番目は移弦の練習。右手首を左手で押さえて動かなくし、指だけを動かして移弦しながらロングトーンを弾くエクササイズ。ロングトーンといっても、指弓で弾ける範囲なので、そうそう長時間は弾いていられない。

4番目は重音の練習をやった。スズキテキスト第1巻p33の34番。2本の弦に均等に圧を加えて弾くだけだが、それが出来ない人もいる。

5番目はp35の37番に飛んで、4の指を使って弦を押さえる練習。小指は弱いので第2関節のあたりが水平になり潰れ気味になるが、あくまでも指は丸いカーブを描いて弦を押さえることが肝要。小指でも中指でも同じこと。

6番目に次回からやる予定の「キラキラ星変奏曲」に備えて、音符のリズムの取り方を勉強した。楽器を置いて手拍子を打ちながら、4分音符、8分音符、3連符、16分音符の違いを確認した。小学校の音楽の授業のような。初心者のための教室だから、4ヶ月目に入ってもこんな調子で基礎練習をやっている。


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