チェロのレッスン  124 

相変わらずバッハの「無伴奏チェロ組曲第1番」を見ていただいた。プレリュードを快速テンポで弾き飛ばしたら、「単に速いだけとしか聞こえません。セカセカしているだけです」とのこと。いつも言われている息継ぎの必要性を再び指摘された。ごもっともである。

1小節、冒頭のGを強調して若干長めに重々しく弾くのはいいとしても、同じ小節内の2度めのGを同じパターンでやるとくどくなるそうだ。繰り返しのエコーはさらりと軽やかに弾いた方が好ましい結果になる。

さらに低音を強調するのに連動して高音側もガッツリ弾いてしまう傾向があるのを指摘された。低音はしっかりと、高音は軽妙な感じにと弾き分けた方が、堅固な土台の上に小さめの建屋が建つみたいな三角構図の安定感が出てくる。基礎となる低音の響きで高音側を包み込むイメージ。楽譜に書いてある通りに弾く(=どの音符も均等に弾く)とガシガシ弾きになって、弾く側は気持ちよくても、聞く側はうるさいらしい。

31小節からのA線の開放弦を交互に弾くところは(開放弦が多発するので)、サワサワと軽く弾くようにしてきたが、33小節の4拍目のD、次の小節の2拍目のDは、共にしっかり響かせるよう注意された。なるほど、ポイントになる音を強調すると、節目がはっきり出てくる。37小節の1拍目のFis・A・D・Eも大切な音なので丁寧にとのこと。

アルマンド以下もプレリュードで指摘された注意点が参考になる。毎回、詰めが甘く何となく弾いている所にはチェックが入るから気が抜けない。後から後から課題は山積。バッハは奥が深いので全然退屈しない。2日続きの雨のせいか、きょうはチェロが風邪弾いたみたいで不調だった。音がガサガサ。「湿度が高い雨の日の方が良く鳴るのは普通ですよ。通常は、次の日又は3日目に鳴らなくなるのです」という説を思い出した。http://www.fstrings.com/board/index.asp?id=49803&page=1&sort=&t=


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