弦楽アンサンブル#31

バッハ「管弦楽組曲第2番」の4回目。今日もフルートが入る練習。私はこの曲ではファースト・ヴァイオリンを弾いている。事前のパート練習では序曲の弓順の指定変更についてコンミスから話があった。変更箇所が多いため口頭で言われてもすぐには理解しきれない。周囲も困惑気味でざわついていた。男性メンバーの中には楽譜への記入を放棄して席を立ちどこかに行ってしまった人もいた。後で誰かに見せてもらえばいいとのこと。ズルだけど合理的。

コンミス自身がまだ弓順を迷っている箇所があるため、変更したところを再度変更するようなことも。わざわざ複雑化して弾きにくい状態にもっていってる印象で、譜面通りが一番シンプルで楽なのにと思ってしまった。いじればいじるほどナチュラルさが遠のく整形美人の顔みたい。序曲の弓順変更で30分のパート練習の大半が終わった。

第1ヴァイオリンには本日から新規の2名が加わり10人以上の大人数となった。全体では軽く30人を超える弦楽合奏である。上手な人がそろっているから弦の音量はかなりすごく、相対的に独奏フルートの音は第2プルトにいる私にはほとんど聞こえなかった。吹いている姿は見えるが音は聞こえないエア・フルート同然。今のところ指揮者からは音量バランスをどうにかする指示は出ず、弦の人たちに弾きたいように弾かせている。途中でフルート奏者をヴァイオリン側に向けて吹かせたが、ほとんど効き目はなかった。 バリバリとガッツリ弾いている人が多くて、フルートの音を聞いてフルートが目立つように音量を控えるといった意識はない雰囲気。それぞれが弾いて楽しむ目的のアンサンブルだから、気分よく弾ければいいのかもしれないが音楽的にはどうかと思う。あるいはそのうち指揮者が音量バランスの調整をするのかもしれない。過去に別のアンサンブルに参加した折、他パートの音を聞けと厳しく注意していた指揮者の姿を思い出す。小田野宏之さんだったかな。ルーズに弾くと真顔で怒るし、えらくシビアな練習をする人だった。急所を突いてくる言動の記憶は、私にとっては財産になっている。

練習直前の弓の上げ下げの大幅変更の詳細が周知されてないこともあり、ファーストの皆さんは弾きにくいまま終わってしまったような感じだった。8月は夏休みで合奏練習はない。次回は9月1日。



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