チェロのレッスン 135

先生との日程調整の都合で間隔が伸びてしまい、ほぼ2か月ぶりに個人レッスンを受けた。バッハ「無伴奏チェロ組曲第2番」の10回目。メヌエット(前半)に出てくる3重音を持て余していて足踏み状態が続いている。重音をきっちり取ろうとすると腱鞘炎になりそう。しょうがないからメヌエット①だけ楽譜を変更することに。ロザノフRosanoffの校訂譜に差し変えることにした。

ロザノフ版では最初の3重音が4重音に変えてある。次の3重音は2重音に、その後の3重音も4重音に。トリルはほとんど省略可。変更箇所はそれほど多くはないが、苦手の鬼門をよけて通れる。楽譜を先生に見てもらったところロザノフ版の存在はご存じなかった。

チェックポイントも重音中心で、3重音・4重音の上と下の中間に挟まった音符の音程精度が問題になった。他にはプレリュードの最後のトリルを、上からではなく下からに変更した方が収まりがいいだろうとか(私は上からかけるトリルに統一している)、ジーグのスラーの連続箇所で、スラー後半の音を軽く弾くと寄せては返す波みたいな表情が出るとか、いろいろアドバイスをいただいた。

私の左手の構え方についても先生は気になされたようで、手首を曲げ過ぎているから、もっと平たくするようにとのご意見。そこは私も承知していて、バイオリンでの左手の構えの癖がついつい出くるいつものパターン。●十肩の後遺症もあり下がり気味の左肘を、現状より後ろ側に持ってゆくと手首の曲がりは解消出来る。しかしその姿勢では親指がネックに届かず宙ぶらりん。弦を押さえる時の指の力が弱くなって弾きにくい。左指を蜘蛛の足みたいに深く曲げてネックに巻き付ける風にするのは好きじゃない。あーでもない、こーでもないと姿勢を変えてやってみたけど、最後は先生も首をかしげていた。



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                         (下がRosanoff版)


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