ヴァイオリン教室 #101

今年度最初のレッスンということで先生2名がお揃いの練習となった。「新しいバイオリン教本第2巻」の55番「長調短調の音階練習」の最初に出ているハ長調イ短調の4回目の復習から開始。レイトのグループの常だろうが音階が苦手な人がいるから、なかなか終わらない。続いて57番のベートーヴェンメヌエット」の何度目かの復習をした。今回はピアノ伴奏付で弾いてこの曲は終了となった。

ベートーヴェンの次は58番リュリ「ガボット」の何度目かの復習。これもピアノ伴奏を付けてもらったのでテンポが安定していた。 曲の最後の部分、終わりから3小節前にあるリタルダンド指定は、ア・テンポに戻らずに終わる。ということは後ろになるほどテンポが遅くなるはず。次の小節に出てくるトリル風の十六分音符の連続箇所の最後でスラーを切って、わざわざ弓を切り替えさせる指定があるのは、ここでタメをつけてダメ押し風のみえを切らせるつもりなのだろう。

このテキストは1964年に初版が出ている。あの時代のバロック音楽の演奏スタイルを思い出せば、多分そういうことになる(曲の最後でぐぐっとタメを入れるストコフスキーのバッハ演奏などが典型)。現代のバロック演奏とは乖離し過ぎているためか、レッスンではここをインテンポで弾いてしまう人が大半だった。結果、昔風に弾く人との間にズレが出ていた。先生に確認したところ、リタルダンドで遅くはするけれど、遅くなり過ぎないようにという回答。わかったような、わらないような曖昧な説明。リタルダンドのテンポ変化は幾何級数的に遅くするのが正解だから、ここはかなりコテコテに弾くのが正しい。とはいえ、あまりにも今風じゃない。テキストに忠実に弾くと恥ずかしくなるから困ったものだ。それはともかく、rit.の記号が出てきたらどう対処するべきか、基本となる原則はきっちり教えといた方がよろしいと思う。

休憩後は61番リーディングの「コンチェルト」の2回目。この曲もピアノ伴奏が付いたためまとまりがよかった。途中で出てくるCisの音程が甘くてBに聞こえるとの指摘を受けた。難所ではないのだが、前回も注意を受けたから楽譜の当該箇所に音程注意(!)、しっかりと♯記号を書き加えてある。同じところを間違えて弾いているとは思えないし、Bまで下がるはずはないのだが?? 隣で弾いていた女性が「それ間違えたのは私かも」と名乗り出たが真相は不明。次回のレッスンの時に問題の箇所の音をよく聞いて確認してみようと思う。


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