マンションの管理棟でクリスマスコンサート

毎年12月初旬にやっているマンション住民のためのクリスマスコンサートを今年も開催した。前半はチェロアンサンブル、後半は地元中学コーラス部OGによる合唱の2部構成。チェロの部は参加者9名で以下の曲目を披露した。私は途中からバイオリンに持ち替えた。

ゴルターマン「レリジオーソ」 (チェロ合奏)
モーツアルトアダージョ」 KV580a(チェロ合奏)

虹の彼方に(チェロ合奏)
ロンドンデリーの歌(チェロ合奏)

バッハ「ドッペルコンチェルト」1楽章(バイオリン2本とチェロ1本)
「星の世界」(バイオリン2本とチェロ1本)

見上げてごらん夜の星を(バイオリン2本とチェロ合奏)
シベリウス「アンダンテフェスティボ」(バイオリン2本とチェロ合奏)

アンコール(Have Yourself A Merry Little X'mas:チェロ合奏)

前半は45分で演奏終了。曲目数が足りないかと思ったが、ちょうどいい感じだった。客受けしたのは「虹のかなたに」「ロンドンデリーの歌」「見上げてごらん」といったポピュラー曲なのは例年通り。

モーツアルトの「アダージョ」は、簡単そうにみえてそうでない曲。スマートに弾くにはまだ課題が残る出来だった。バイオリン2本によるドッペルコンチェルトも、ソロ2名が微妙にずれたり、伴奏チェロに弾きこぼしが出たりで、何度やっても難しい。

一方、「ロンドンデリーの歌」は、ソットヴォーチェでささやくように歌えていて、随分と表情を付けるのが上手になった。みなさんの息が合っている証拠である。アマチュア合奏は平板に流れやすいから、クレシェンド、デクレシェンドの記号が出てきたら、ちょっとオーバーなくらい音量差をつけて弾きましょうと事前にお願いしておいて正解だった。チェロを始めて4年だが、フレーズの切り替わり箇所に句読点を入れて呼吸し、メリハリを付けながら弾けるようになっている。主旋律を担当する私が時々タメをいれるのをわかって、それに合わせて弾いてくれる。互いに聞きあうことも出来るようになり、上達したものだと思う。一方、毎月のミニコンサートに来らている住民の方々も顔なじみとなり、椅子並べの手伝いや差し入れなど気を遣っていただいた(手作りおにぎりや花束をなどを頂戴した)。

来年からはチェロアンサンブルの指導者が交代し、新しい先生の指導による練習が始まる。そこで、ちょうどよい機会なので私から提案して、初心に戻って「サポージニコフの教則本」を最初からさらってみようということになった。「サポージニコフ」は、われわれが習った「ウエルナー」に比べると合理的な編集で、一つの課題曲が短く無駄な反復がない。多くの課題曲が上下二つのパートに分かれているから、合奏しながらさらえる面白さもある。

チェロアンサンブルの多くのメンバーが、現在は地元アマオケに参加してベートーヴェンチャイコフスキーを弾いているけど、難儀をしているらしい。そういう場合は「急がば回れ」。ある程度レッスンんが進んだ段階とはいえ、基礎から反復してみると、初心者の時とは違う新たな発見があるのではないかと期待している。来年1月からは新規に加わる人もいる。サポージニコフの教本半分、合奏曲半分の比率でじっくりやってゆくことになるだろう。



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