チェロ・アンサンブル #32

今年最初の練習。今回から指導者が交替したこともあり、2015年5月から始まったアンサンブルの練習方針を見直すことにした。合奏の音が粗いというか潤いを欠くのは、ボーイングに難がある人が少なくない結果であるから、その辺を重点的に強化することを目的にして、これまでの合奏曲の指導は一時棚上げ。基礎を見直すための練習に切り替えた。3年間ウエルナーをやっていたグループレッスンの再開であるが、テキストには「サポージニコフ基礎教本」を選んだ。

テキストの1番と2番は「1本の弦、2本の弦、3本の弦による最初の練習」という表題が付いている。一見簡単そうに見えるが、半音の箇所での拡張とか落とし穴がいくつかあって皆さんは苦戦していた。

特に2部構成の下の伴奏パートが曲者。2番の重音連続は弾けないので上下に分けて二人で合わせた。今日の出席者は9名。二人ずつチームを組んで上のパート、下のパートを合わせて弾く練習をして、先生にじっくり見ていただいた。グループレッスンの場合、全員で同じパートを弾くと、弾いたつもりの何ちゃって演奏になる人が出てくる。各自が独奏することで緊張感を高める必要があるのだ。それと二人で呼吸を合わせるのもいい練習となる。

参加者は4〜5年の経験者が大半だが、まったくの初心者1名、1年ほど個人レッスンを受けているが楽譜を読むのが苦手な人1名も含まれているため、じっくり進めていただくよう先生にお願いした。多くのメンバーが地元アマオケベートーヴェン交響曲とかを弾く舞台に2〜3回乗っているが、日ごろの基礎練習の不足があぶり出されたレッスンとなった。「サポージニコフ」は見かけによらず手ごわい。

今日は子供を連れた一家も参加した。お父さんはグループレッスンのメンバーだった人で、奥さんはチェロ初心者。生後7か月の赤ちゃん(女児)同伴で来るので、どうなるか案じられたが、チェロ合奏の音を聞いて泣くこともなく、おとなしい。2時間のレッスンの最後の頃は、私の膝の上でぐっすりと寝ていた。赤ん坊をあやすのはチェロ弾くより面白かったりして。10年数後、この子はチェロが上手になってるだろうと想像したり。




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